技術的側面と対人的側面

看護職だけでなく、どんな仕事にも技術的な側面と対人的な側面があります。

例えば、トラックのドライバーや機械のオペレーターなら「車の運転や機械の操作が上手い」「交通ルールや操作法をよく知っている」「事故や誤作動を起こさない」といった技術的な面が重視されます。もちろん対人的な面もある程度必要とはなりますが、比較すれば技術的な側面の方が強く求められる仕事と言えます。また、何かを販売するような仕事なら商品の取り扱いや陳列といった技術的な事柄よりも「お客さんとのコミュニケーション」「商品を説明する話術」といった対人的な側面がより求められます。

この、技術的側面と対人的側面のバランスは仕事によっていろいろです。仕事の種類によってどのくらい技術的側面が重視されるのか、あるいは対人的側面が必要なのかの割合は違ってきます。その中でも看護職は技術面、対人面それぞれに高いレベルが要求される仕事です。注射や点滴、手術の補佐などの医療技術をしっかりと身につけておかなければならない。同時に、患者に対する対応も気持ちのこもった温かいものが要求されます。看護師に対する評価は技術と対人の両面で満足できるものでなければ「良い」という判断がなされません。中には少々偏屈な人柄でも仕事がしっかりしていれば評価されるという業種もあるでしょうが、看護師はそういうわけにはいかないのです。

もちろん、単に患者に優しくないからとか技術が未熟だからといった理由だけで、簡単に看護師の良し悪しを判断できるものではありません。しかし、極端な話をすれば、患者にはいつも優しく温かく接していても、しょっちゅう薬品の名前や量を間違える看護師。看護技術に関しては非の打ち所もないほど完璧なのにいつも鬼のような形相で患者を人間とも思わないような看護師がいたとすればどちらも「良い」看護師とは言えないはずです。

このように、看護師の良し悪しは技術、対人両面から判断されるものなのでどちらも一定以上のレベルに達している必要があります。仮にそうであっても人間である以上は仕事上のミスはあり得ることですし、対人的な行き違いといったことが発生するのも仕方ありません。また、新人看護師が最初から技術、対人両面で優れたものを身につけているということもない。

重要なのは、良い看護師になるためには何に気をつけたらいいのか、失敗してもそこから何を学べば良いのかを知り今後に活かしていくことなのです。

技術面もメンタル面も、職場を変えると整ってくることがあります。
看護師の職場は、人事異動が少なく一度関係性がこじれても修復するチャンスがなかなかめぐってきません。
女性特有の意地やプライドが邪魔をして、成長ができないのも理由のひとつです。
異動ができず、人間関係に悩むのなら転職が良い解決策だと思います。
看護師の転職理由は様々だと思いますが、そう考える人が多いから転職が多いと思ってます。

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